帰り道は遠回りしたくなる
ごめんね、ずっと…のMVも“もしも西野七瀬がアイドルにならなかったら”をテーマに画面を二分割してストーリーが展開しています。今回の「帰り道は遠回りしたくなる」は二分割の構成ではないがやはりテーマが“もしも西野七瀬がアイドルにならなかったら”。
私は最初にこの「帰り道は遠回りしたくなる」のMVを観た時、嬉しかった。七瀬ちゃんが可愛いとか、曲が良いとか、卒業の実感ではなく 嬉しい という感情が先行しました。
なにが嬉しかったのか、それは「西野七瀬がアイドル-乃木坂46を選んで後悔していなく幸せ」とすぐ分かるMVだったことです。
冒頭で「ごめんね、ずっと…」と「帰り道は遠回りしたくなる」のテーマが“もしも西野七瀬がアイドルにならなかったら”であることと言いました。この2つのMVは同じテーマですが、個人的に明らかに違うと思う部分があります。
「ごめんね、ずっと…」はアイドルにならなかった西野七瀬と、アイドルの西野七瀬の2つのパラレルワールドが確かに存在します。完全に違う人生になっています。しかし「帰り道は遠回りしたくなる」はアイドルにならなかった西野七瀬とアイドルになった西野七瀬が最後には交わっています。これは七瀬ちゃんの中で『乃木坂46に入らない人生は存在しない』という気持ちがあって、それの表れであって欲しいと強く思ってしまいました。また、最後に客席から「ありがとう」と書かれたスケッチブックを掲げるのは乃木坂に入る前の七瀬ちゃんが乃木坂に入った七瀬ちゃんに向けて「あのとき乃木坂に入ってくれてありがとう」と言う意味で、ステージから客席の自分に向けての「アリガト」は乃木坂に入った七瀬ちゃんから乃木坂に入る前の七瀬ちゃんへ「乃木坂に入ってくれてありがとう」という感謝なのではと思いたいです。
好きだったこの場所、
七瀬ちゃんはもう乃木坂46を人生の素敵な思い出にしつつあるのでしょう。
私もいつかはちゃんと思い出にしようと思います。今はまだ寂しいです。
七瀬ちゃんのラストシングル、ありがとうがたくさん詰まったものでよかった。